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午前中のグラウンドは、いつも以上に明るい空気でした。

笑い声が飛び交い、身体もよく動いている。

伸びやかで、楽しそうで、少し肩の力が抜けているようにも見えました。

このまま午後を迎えて大丈夫だろうか。
そんな思いがよぎったのも事実です。

けれど練習が進むにつれて、声の質が少しずつ変わっていきました。

プレーの確認。守備位置の指差し。仲間への具体的な声かけ。

試合直前。
「グラウンドインと同時にスイッチ入れるぞ。」
誰からともなく、そんな言葉が飛びました。
空気が、すっと締まった瞬間でした。

試合は、簡単には始まりませんでした。

初回、四球と盗塁。左中間へのタイムリーツーベース。
さらに連携の隙を突かれ、追加点。
2点を追う立ち上がり。

それでもベンチは落ち着いていました。
焦る様子はなく、ただ次の攻撃を見つめている。

その裏。

ジュンペイの特大ホームラン。
打球が消えていく間、空気が一度、強く振れました。

そこから流れが動きます。

2回。

レンのヒット。死球とヒロタカのヒットで満塁。
ケンゴが押し出し四球を選び、同点。
ケントの2点タイムリーヒット。
シュンスケの右中間へのヒット。
少しずつ、主導権を引き寄せました。

3回。

文京パワーズの鋭い打球、
こちらの守備の一瞬の乱れも重なり、2失点。

決して崩されたわけではない。
けれど、流れが揺れた時間でした。

それでも、慌てる様子はありませんでした。

そして4回。

レンがライト線へツーベースヒット。
ケイが四球で続きます。
ヒロタカの打席、パスボールで1点。さらに敵失で出塁。
ケントが死球、シュンスケも死球と続いて満塁。
エイが右中間を破る2点タイムリーツーベースヒット。
ランナーを2人残したところで迎えたジュンペイ。
この日2本目となる特大ホームラン。

この回、一挙7得点。
流れは、はっきりとこちらへ傾きました。

歓声は上がりましたが、
浮き足立った感じはありません。

自分たちがやってきたことを、
そのまま出している。

そんな印象でした。

もちろん、すべてが完璧だったわけではありません。

一歩目の遅れ。
走塁判断の甘さ。
守備の連携。

相手の好打も含めて、
課題は確かに残りました。

だからこそ、この試合は「完成」ではなく「途中」です。

午前中の伸びやかさ。
午後のスイッチ。
序盤の緊張。
中盤の揺れ。
終盤の集中。

一日のなかで、
空気は何度も形を変えました。

その変化を、自分たちでつくり、
自分たちで立て直したこと。

それが、この試合でいちばん大きかったのかもしれません。

グラウンドには、
夕方のやわらかい光が差していました。

文京パワーズさん、練習試合ありがとうございました。

試合結果:2月23日(月)練習試合【低学年Dチーム(3年生)】後楽少年野球場
VS 文京パワーズ(文京区)
〇4-13
パワーズ 2020|4
サンデー 1507|13

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