【高学年Aチーム】新年の激闘、フラップリーグ3連覇なるか!?
一年近くをかけて繰り広げられてきたフラップリーグがいよいよ最終幕を迎えようとしています。
A・B予選リーグを1位通過してきた双方が新春の清々しい青空のもと雌雄を決します🏆
我らサンデーの面々はいつもと変わらぬ表情で黙々とアップしているのに対し、西千タイガースの選手たちは、目に闘志を燃やし溢れんばかりの覇気でアップしています。
それもそのはず、今年度1年間で公式戦2戦、練習試合1戦、いづれも我らサンデーが勝っており、今年度最後の大舞台で宿敵を倒す事に全霊を傾けて臨んでいるからです。
静かなる闘志を燃やすチーム🌪️ 激しい闘志を燃やすチーム🔥
対照的な両者、運命の神様はどちらに微笑むのでしょうか
⚾️…12時30分。先攻西千タイガース、後攻サンデーボーイズで始まりました🔊
先発はリク、キャッチャーはシュウケン。
初回の防衛が肝である事は重々承知の上、丁寧にコースを付いていきます。
年始に体調を崩し病み上がり間もない事もあったか、先頭打者にいきなり3塁打を打たれると、エラーも重なり早々に2点を失ってしまいます😢
しかし、試合はまだまだ始まったばかり、追いかける展開も何度も経験しており、サンデーナインに悲壮感はありません💪
その裏のサンデーの攻撃、対するピッチャーは剛腕かつアウトコースの出し入れが非常に上手い好投手🥎
お返しと言わんばかりに1番打者リクがお返しのライトオーバーの大飛球を放ちます☄️
運の悪い事にグランド脇に保管されたサッカーのゴールネットに突き刺さり、エンタイトル2ベースとなってしまいます💦
本来であれば悠々3塁打、リクの足であればホームランの可能性すらありました。
その後、トモヒトのレフト前ヒットで1点を返しますが、初回の攻撃はここまで。
西千バッテリーの投球術が冴えわたり、波に乗り切れぬまま1回の攻防を終えます🙍
⚾️…2回・3回の攻防はこれぞ決勝戦と言わんばかりの締まった内容👍
サンデーにこの守備ありと言わしめたショート・ソウタの超捕球を皮切りに、サード・トモヒトの好フィールディング、リクのスイングアウトの三振と、僅か7球で西千打線を切って取ります👏
西千ナインも負けじとばかりにサンデーの攻撃を迎え撃ちます。
先頭打者6番ソラをショートゴロ(美しい守備でした)、7番シュウジ、8番ラクトウが三振に仕留められ三者凡退💧
3回の守りもリクの好投が続き、三振、サードゴロ、三振の三者凡退で抑えると、相手投手も力投し、ファーストフライ、セカンドフライ、三振と両者一歩も譲りません⚡
⚾️…初回の1点差を縮める事が出来ずに迎えた4回表。
状況が動きます。
好投で西千を盛り立てる投手の打席、その3球目、高めにやや甘め入ったボールを痛打、打球の飛んだ先は名野手、センターシュウジの元へ。
しかし突如ふいた風に押し戻され2塁ベースとセンターの間にポトリ😱
運命の神様がここを境にサンデーナインを追い詰めます🙍
続く4番打者の打球も、5番打者の打球も、狙いすましたかのようにライト線ギリギリに落ち、これが2つともタイムリーとなり、瞬く間に2点を失います😭
6番打者をショートフライでようやく1アウトとしますが、続く7番打者のフライがこれまたセンター前のテキサスゾーンにポトリと落ち1アウト2・3塁。
運命の神様がサンデーナインを嘲笑うかのようにようにピンチは続きます😢
このまま不運の波に飲み込まれてしまうのかと皆が息を詰まらせる中、頼りになるのはやはりこの漢👊
投手リクが瀬戸際で踏ん張り、8番打者を三振、9番打者をピッチャーゴロに抑えて堤防の決壊をギリギリのところで防ぎます✨
⚾️…4回の裏、点差は3点。決して追い付けない得点差ではありません。
しかし今日の勢いに乗った西千から3点取るのがいかに難しいか。
焦らず地道に1点づつ返していくしかありません。
打順は3番シュウケンから。
初回のアウトコース見逃し三振が頭によぎったか、同じようなアウトコースを打ち急いでしまいサードゴロ(本当に珍しい)💧
続くトモヒトはセカンドゴロ…万事休す、しかしホンの僅かに二塁手がファンブルした隙をつき内野安打🙆
キャプテンが先頭に立ってチームを鼓舞します。
その後、バッテリーミスを見逃さず続けざまに進塁し、1アウト3塁とし塁上からプレッシャーをかけます。
打席にはここ一番の勝負強さが持ち味のリョウマ、この綻びから一気に運気を呼び込みたいところ。
4球目の低めに鋭く入った球を鋭く振り抜き、センター前に(それはそれは息を飲むほど美しい)ライナーヒットを放ちます🌠
この一打でトモヒトが還り、初回以降得点のなかったサンデー陣営に待望の追加点をもたらします🎉
鬱屈したサンデーベンチに一抹の涼風が吹きます。この勢いのまま逆転と行きたいところ。
しかし今日の相手ピッチャーは崩れません。
打倒サンデーに燃えた執念が、6番ソラ、7番シュウジを連続スイングアウトの三振に仕留め小さくガッツポーズ。反撃の火種を容赦なく踏み消します。
今日の西千タイガースは何かが違う…全員がの強い念が運を握り締め離してくれません。。本当に強い🙍
⚾️…5回表、西千の攻撃は3巡して1番から。
怖い打者が続きますが、守備でもキャプテン・トモヒトが奮起してくれます💪
積極守備でサードゴロ、サードゴロとあっという間に2アウトとすると最後はリクが強打者3番をスイングアウトの三振とし、あっと言う間に相手の攻撃ターンを終了させます👏
先の回の得点、守備のテンポの良さで少しづつ流れは取り戻しているはず。
そう信じて、後はこの流れに乗って逆転するのみ。
裏のサンデーの攻撃。4対2、点差はわずか2点。
選手全員で円陣を組み、ひときわ大きな声で自らを奮い立たせます👊
先頭打者は8番ラクトウに代わってヒナタ、低学年の中心選手です。
そのヒッティングセンスには目を見張るものがあり、4年生ながらこの重要な場面での大抜擢となります。期待に応えられるか⁉️
剛速球に対応すべくバットを短く握りしめ、バッターボックスに立ちます。
これに対してピッチャー、容赦のない外角攻め。
体格からそこに投げさえすれば、物理的に右寄りの弱い打球にしかならない事を見越しての強気の攻め。
クレバーな投手です。対戦経験も豊富、サンデー選手のデータも全て頭に入れているはず。
しかし、流石に低学年の選手のデータ迄は入っていなかったのでしょう…ましてやこの選手のグリップの強さまでは計算外。
ヒナタ、2球見て外角にしか来ないと確信した次の球…アウトコースへ狙いをすます。
3球目、やはりアウトコース。
快音!!…レフト方向へ痛烈なライナー☄️
投じたピッチャー自身が驚きを隠せません。
かなり前ぎみに守っていたレフトの脇を貫き、値千金となる3塁打✨
この流れに乗じ、逆転にむけて確実に1点を取りに行くサンデーベンチ。
タイキのバント、長打を狙わずリクも単打で繋いで1点を奪い返すと、2番ソウタがピッチャーを揺さぶって四球を勝ち取ります。
1アウト1・3塁、4対3。逆転のチャンスはもうここしかない。
3番打者のシュウケン、惜しくもショートフライで、2アウト2・3塁となり、打席には4番トモヒト。
今日は2打席2安打。相手にとっては最も警戒すべき打者。
「このバッターは要注意」そのプレッシャーが相手投手の心を揺さぶります。
初球をワイルドピッチ。ハーフバウンドの球が名捕手のグラブをはじきボールを後逸。
これを3塁ランナー・リクが見逃すはずがありません。
本塁生還!!待望の待望の1点。ようわく同点に追い付きました。
打たずとも相手を追い詰める圧力。キャプテンマークに偽りなし!
この間に2塁ランナー・ソウタも3塁へと進塁。
プレッシャーの元凶トモヒトを申告敬遠で1塁に進ませて、打席にはリョウマ。
この打者も本日好調です!故に皆が皆、勝負はリョウマに預けられたと思った事でしょう。
しかし勝負の行方はからめ手から忍び寄ります。
3塁ランナー・ソウタがピッチャーの虚を突き本盗🏃💨
これが成功し見事、逆転🎉
本日初のリードにサンデーベンチが今日一番の盛り上がりを見せます🙌
⚾️…6回表。ここを凌げば優勝。
ピッチャーはリクに代わってトモヒト👍
今日も八面六臂にチームを引っ張ってきました。
沈着冷静ながら内に熱い炎を燃やす、責任感の人一倍強い性格。一投一投に力を込めます🥎
3B2Sからの6球目、アウトコース高目一杯に決まったと思った球は、惜しくもボール判定。先頭打者を四球で歩かせてしまいます。
しかし5番打者をショートフライに抑え1アウト。
アウト残り2つ。
打席は6番打者。今日はショートフライ2つと塁に出ていませんが、ここ一番の長打の怖さのある打者。
スイングにも迷いがありません。
盗塁で2塁に進まれた事で1塁が空いたので、申告敬遠も戦術としてあるかと思った矢先、痛烈なライナーがレフトを襲います😱
強烈な打球が無情にもレフトの伸ばしたグラブの上を貫き、あろう事かこれが2ラン・ホームラン😭
悪夢のような再逆転。
ジェットコースターのようなシーソーゲーム。
この試合、どこに終着するか誰にも判らなくなってきました。
⚾️…6回裏。最後のサンデーの攻撃。再び1点を追いかける展開。
ここで得点できなければ敗北となります😣
もうひたすらに追いすがるしかない。
前回、塁上でトモヒトがアウトになったので、打席はリョウマから。
負けたくない気持ちが選手の背中を押します。
センター前ヒットで出塁すると、続くソラもショートへの内野安打で出塁👍
ノーアウト1・2塁。続くシュウジが進塁打で1アウト2・3塁。
一打逆転のチャンスに打席に立つのは4年生のリョウタ。ヒナタと共に低学年を牽引する選手の一人。
出されたサインはスクイズ。
しかし低学年と高学年では球の速度が20キロは違います。更にそれを予測したバッテリーにピッチアウトされ、為す術なし😢
懸命にバットを合わせるも届かず、無念のスクイズ失敗(リョウタが悪いんじゃ無い!相手が一枚上手だったんだよ👏)
挟まれたリョウマでしたが、キャッチャーのグラブをかい潜りホームに生還します。しかしこれが3フィートオーバーの判定でアウト😭
しかし諦めない、諦めたくないサンデーナイン。
2アウト1・3塁でとして、打席には次世代の主力選手タイキ。
堅実な守備と共に、9番打者ながら打力も着実に力を付けています。
最も緊張する場面。
しかし心は奮然と前を向いています。
皆の想いを乗せて振り切った打球、勢いよく弾かれた打球はファーストの頭を越え、この間にソラがホームを踏みます。
“これで、再び同点!”
皆そう感じた瞬間、最後の最後の風は
…
……
………西千タイガースに吹きました。
ライトを守る選手が高いバウンドをジャンプして好捕球、そして間髪入れず1塁へ送球。
必死にヘッドスライディングするタイキを尻目に、高々と上がる塁審の拳。
判定はライト・ゴロ。1塁フォースアウト。
ソラのホームへの生還は認められず、ここで試合終了🔊🔊🔊
最後の最後まで死力を尽くし、選手全員が力の限りを注いだにも拘らず、髪の毛一本の差で手が届かなかった勝利。
負けたという実感が未だ湧いてこないまま、静かに整列し挨拶を交わす。
喚起に湧く西千タイガースの選手、コーチ、父兄の面々。
嬉しいに違いない。これ迄負け越していた宿敵に、これ以上ない舞台、これ以上ない内容で優勝できたのだから。
あぁ…負けとはこんなに悔しいものだったのか。
ナガセケンコー杯の時も、ジャビットカップの時も、23区大会で負けた時も悔しかった。
けれど今回ばかりは、その大きさが違う。
これまでの負けは力を出し切れずに、あるいは微妙な判定の差で、くじ運で、戦術差で。
これまでの負けはどこか他人のせいに出来た部分があった。
しかし今日は違う。
結果が出せた出せないはあったけれど、各々がいちように死力を尽くせたのだ。
それでも負けた。
「勝ち」と「負け」それを別けた要因は何だったんだろう。
勝負から幾日かを経て振り返った時に、こう思う。
『想いの差』
「この一戦をいつものように力を出し切ろうとしたチーム」と「この一戦に1年の思いの全てを出し切ろうとしたチーム」との想いの差。
オカルトでもなんでもなく、その決定的な想いの差がボールに伝わり、グラブに伝わり、バットに伝わり、ここ一番の集中力、執念の差となったのだろうと思う。
本当に悔しい。
出来る事ならもう一度この日をやり直したいとすら思う。
しかし、時を経るにつれ、また違う思いが巡ってきた。
これで良かったのだ。
選手の野球人生はこれからも続く、ここで終わりじゃない。
心の底から痛みを覚えないと、人はすぐに弛んでしまう。
だからこそこの痛みが、自分たちをきっと強くする。
もっともっと上を目指す向上心の種となる。
今日覚えた本当の痛みがまさにそうだったのだ。
この痛みを、この一戦を決して俺たちは忘れはしない。
『想いの差』は今日の敗戦で埋められた。
勝利への渇望が自分を高みに連れて行ってくれることを信じて悔しさをバネに前に進もう。
”俺たちはまだまだやれる、上手くなれる!”
今日という学びを教えてくれた好敵手、西千タイガースさんに感謝を。
フラップリーグ優勝おめでとう御座います。
そして、これまで戦ってくれた全てのチームに心より感謝を申し上げます。
本当に有難うございました。
お互い切磋琢磨して、2か月後のサヨナラ大会で相まみえましょう。
素晴らしい戦いが出来るのを今より楽しみにしております。
⚾️…試合結果:1月13日(日)第10回フラップリーグ・高学年決勝トーナメント決勝【高学年Aチーム(6年以下)】目白台運動公園西面🌞
🆚西千タイガース(文京区)
●5-6
西千 200202|6
白山 100130|5