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先週の熱戦を終え、一歩前進したサンデーボーイズ。
本日、対戦する相手は…西千タイガース
勝ち進んだ先に待っているのはこのチームかもしれないという予感が的中。
今年の頭に行われたフラップリーグ決勝で苦杯を喫したチームです。

死力を尽くし切って負けた苦い記憶。
一人一人の守備のポテンシャルが高くミスがない。
打撃ではミート力、長打力のある選手が列を連ねている。
投手の層も厚く、一人を攻略すれば何とかなるというものではない。
野球IQが高く、戦術面でもチームとして高いレベルで連動している。
3拍子も4拍子も揃っており、正面からも、からめ手からも突破口を見つけるのは容易ではありません。
その圧力の前に新年早々苦渋をなめさせられた…その記憶がよみがえってきます。

勝ちたい…今日こそ勝ちたい🔥
決勝に駒を進める!? そんなもの今はどうでもいい、今この目の前の試合に是が非でも勝ちたい。
あとちょっと、ほんの僅かに届かなかった勝利を掴みとりたい。
そんな溢れだす感情を押し殺して、ホームに整列するサンデーナイン。

⚾️…9時40分
昨晩のみぞれ混じりの雨の影響が危ぶまれましたが、予定通りの試合開始となりました。
先攻はサンデーボーイズ。
立ちはだかるは、フラップリーグ決勝でも先発した剛腕投手。
球速、コントロール、配球の組み立て、どれをとっても一流の選手。
1番打者はトモヤ。攻撃の起点となれるか。
初球アウトコースストライク、2球目アウトコース低めストライク、そして3球目、アウトコース高め。
上下に揺さぶられながらも3塁線ギリギリのゴロ。高く弾みそのままレフトに抜けてもおかしくない当たり。
しかし3塁手、逆シングルでショートバウンド処理、そして無駄のないスロー🥎 敵ながら惚れ惚れする好守備にて1アウト。
2番打者ハヤタ。長打の期待が持てる選手。しかし相手投手の技巧に翻弄されてスイングアウトの三振。
続く3番はリク。前試合では2本の柵越えアーチを決めてチームに大貢献、突破力・爆発力共にサンデーの中軸を担う選手です。
相手投手もそれは周知しており、一段ギアを上げて投げ込んで来ます。
火花散るつばぜり合い、第一打席の軍配は…西千投手に上がりました。
ファーストフライとなり3者凡退。
やはり壁は高く厚い。
相手キャッチャーがリクの残したバットを拾い上げ、サンデー選手に丁寧に手渡します。
こうした一つ一つの所作も強者であることの証明。
心身の備わった相手との試合は始まったばかり、強敵と戦えるまたとない好機。集中力を高めて持てる力を全部出しきろう👊

⚾️…1回の裏、サンデーの守備。
今日の先発は先頭打者でもあったトモヤ。
久しぶりの公式戦のマウンド。緊張は如何ほどか、その飄々とした表情からは読み取れません。
投球にも力みなく淡々と鋭いストレートを投げ込んでいきます。
野球の神様は早々にサンデーナインに試練を与えます。
1番・2番・3番打者に連続ヒットバイピッチ😱😱😱
(西千の選手へ 誠に申し訳ありませんでした)
ノーアウト満塁。いきなりの絶体絶命💦
しかし。
ここからが凄かった。
4番打者をスイングアウトの三振🥎
5番打者をスイングアウトの三振🥎
6番打者をショートゴロに仕留めて3アウト…まさかまさかの無失点👏👏
ジェットコースターのような9分間
自分でピンチを演出💦 自分で回収😅。。。これぞまさにトモヤ劇場🥳
あぁ…これこれ!! ヒリつく中にも懐かしい記憶が次々に思い出されて、選手の心に不思議と勇気が湧いてきます。

⚾️…双方、集中力をもったまま回は進みます。
動きがあったのは3回表。サンデーの攻撃。
先頭打者7番ソウタが良い当たりもレフトフライで1アウト。
続く8番ワタル。先の試合では試合の流れを引き込む3ランを放った記憶が新しい。そのワタル四球を選んで塁に出ます。
9番打者のラクトウが惜しくも三振。
2アウトとなり打順廻って1番トモヤ。堅守を誇る守備のミスに乗じて1・2塁とすると、廻ってきましたこの漢に…2番ハヤタ✨
得点圏打率が異常に高いお祭男🎉 今日も何かやってくれそうな予感🙆
期待の視線が集まる中、勝負強さを魅せてくれました。
体幹の強さを生かしてヘッドを走らせる。バットがコマのように高速回転し球を捉え弾き返す。ドライブの掛かった超光速の打球⚡がうなりを上げてレフト前に突き刺さます。
これがタイムリーとなり2者還って2点先制🥎
持っている男は一味違う!!!
ピリリと辛みの効いた打撃で、この均衡に風穴を開けました👍✨

⚾️…リードしたとは言え僅かに2点。緩めば容易く逆転されると皆が皆判りきっています。
3回裏こそ乗り切ったものの、そんなに簡単には終わるはずもなく。迎えた4回裏、西千の攻撃、怒濤のラッシュがサンデー守備陣を襲います😵‍💫
打順は5番から。
どのポジションもこなせるユーティリティプレイヤー。打撃でも非凡なセンスを覗かせます。
その初球、高めに入った…けど決して甘くはない速球、それを柔らかくバットに乗せて(という形容詞がピッタリの見事な打棒)レフトの頭上に綺麗な放物線を描き3塁打🥶
怖い打者は続きます。フラップリーグで決勝打を放った好打者。チャンスにはめっぽう強い攻めっ気のある選手。
絶対にランナーを還すという確固たる意志を全身から発しています。
3B1Sとなり、様々なシチュエーションが考えられる5球目。
ピッチャーゴロ。トモヤが好反応して捕球、ゴロゴーで本塁を陥れようとしたランナーを阻止せんと、すかさずキャッチャー・シュウケンに送球。ギリギリのところでタッチアウトにし、この窮地を脱します🙌
しかし攻撃の手は緩みません。
続く7番打者にセンター前に弾き返され再び窮地に陥ります。
1アウト2・3塁、長打で同点、ホームランで逆転もありうる場面。
トモヤから代わったリク、丁寧に投げ込んでいきます。
8番打者。やるべき事を実直に実行。チームバッティングのサードゴロ。突っ込んでくる3塁ランナー。本塁阻止は間に合わない。
トモヤ拾って1塁へ送球、こちらはフォースアウト。
上手い…確実に点を奪いに来るチーム戦術を見せつけられます。
続く打者を何とかピッチャーゴロに抑える事が出来ましたが、何時ひっくり返されてもおかしくありませんでした。
こんな緊張の展開がこの後もずっと続きます💧

⚾️…薄氷を踏む気持ちで迎えた最終回。点差は…1点。このリードは有って無いようなもの。守り切るという消極性では絶対に勝てません。
先頭打者は3番リク。果敢に攻めていきたい。
本日はファーストフライと内野のエラーで出塁したのみ。相当フラストレーションが溜まっているはず。
その鬱憤を晴らしたかったのか、それともただ単純に広がる青い空に向けて思いっきり打球を飛ばしたかったのか。
意気衝天。轟音と共に放たれた打球は100M先にある6Mのネットを越え木の幹に直撃。場外ホームランに湧き上がる歓声🥳🥳
ソロホームランで1点を取り返し、再び2点差として西千タイガース最後の攻撃を迎え撃ちます。
最終6回裏。西千の先頭打者は5番。前打席でレフトオーバーを放った怖い打者から。初球から積極的に攻めてきます。
リク、気迫を込めて投じた2球目。これをセンターに弾き返されます。
ベンチも息を飲むほどの鋭い当たり。
しかしそこに居たのはキャプテン・トモヒト。
強烈なドライブの掛かったライナーボールを全身を使って見事にキャッチします。キャプテンナンバーを背負う魂のファインプレー👍✨
この打者からの1アウトは本当に大きかった。
何故なら続く6番打者が左中間を割る2塁打を放ったから。
もし先の打球が外野を抜けていたら1点差に詰め寄られていました。
ここが最後の機微だったか、続く7番打者を見逃しの三振、8番打者をスイングアウトの三振と。
静かに終焉の幕は下りました。

この試合も本当に厳しかった。たらればを言い始めればキリがありません。
初回のノーアウト満塁で失点していたら…
4回裏のピッチャーゴロゴーでホームに生還されていたら…
最終回の打球が外野を抜けていたら…
そのどれもが決定的な決壊をもたらす要因になっていたかも知れず。
前回フラップリーグの決勝で、あと一つ手が届かなかった勝利へのたらればを、今度は西千ナインが思い廻らせるのかもしれません。

ただ一つはっきり言えるのは。
…本当に
……本当に強かった。

ぎりぎりの戦いだった。
運の天秤が今日はこちらに傾いただけ、選手の力やチーム力が勝っていたからではありません。
むしろ学ぶべきところが多く、反省が多く、改善すべきところはこちらの方が多くあったのではないか…。
次回があるなら、その先があるなら、まだまだ凌ぎを削って高め合いたい。
でもそれは叶わぬ夢。
西千タイガースさんにとっては学童最後の公式戦。
その相手が白山サンデーボーイズで良かったと思ってもらえる為に、次のの決戦しっかりとやり遂げよう。
西千タイガースさんだけではなく、それがこれまで戦ってくれたチームに対しての敬意と感謝、そして恩返しに繋がると信じて。

⚾️試合結果:3月9日(日)第45回春季サヨナラ大会準決勝【高学年Aチーム(6年以下)】六義公園運動場A面🌞

🆚西千タイガース(文京区)
〇3-1
白山 020001|3
西千 000100|1

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