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学童野球、最後の舞台、何とかここまで辿り着いた。
決勝の相手は、茗荷谷クラブさん。
その強さと完成度は、歴代でも最強ではと呼び声高いチームです。

事の始まりは一年半前⏰
2023年7月の文京区、高学年夏季大会、別名『新人戦』と呼ばれる5年生以下の公式大会の決勝で当ったのが最初の思い出。
まぁ何というか…コテンパンとは正にこの事。
どこがどう悪かったとか、どうしたら勝てたとか、そんな言葉も出てこない程の粉微塵、完膚なきまでの敗戦😵‍💫💦
力量もチーム力も結束力も士気も(…いや、士気だけは無駄にあったかも知れませんが…💦)何もかもが格上で、下馬評通りの結果だったのを覚えています。
ただそこで準優勝出来たおかげで『もしかしたら俺たち行けるんじゃん❗️』という前向きな錯覚😄から、ここまで遮二無二走ってきたんじゃないかと思います。
それまで負け続きだったこの世代が、僅か一年半で逞しくなり、強敵との戦いを繰り返し、まぐれも奇跡も血肉に変えて、今や確固たる自覚と自負へと変換させて、この決勝の場で、チーム変革のターニングポイントとなったチームと、いざ対決します🔥

⚾️…第45回春季サヨナラ大会 決勝。サンデー先攻で始まりました。
相手先発は、エースナンバーを背負う剛腕投手。
小学生とは思えない体躯。まとう空気、風格が違います。
初回から剛速球がうなりを上げ、内に外に上に下に、変幻自在に投げ込まれバットに当てるのも一苦労🥎
打撃好調の1番トモヤですらいきなりスイングアウトの三振💧
これは難しいぞと思った矢先にチャンスは廻ってきます。
2番打者シュウケン。力みのないフォームから繰り出したバット。
バットに球を乗せるという表現がぴったりの吸いつく打撃✨
鋭い打球が天高く舞い上がり、右中間奥深くに突き刺さります☄️
あわや柵越えのホームランかという2塁打を放つと、3番打者はこの人、今大会4本塁打のリク。今や文京区でも5本の指に入るスラッガーに成長しました💪
もっとも手ごわい相手と、投手も一段ギアを上げます。
このリクという選手、長距離打者であると同時にその天賦のミート力が売りの選手。チームバッティングも巧者です。
俄然チームの期待が膨らむ中。リク、まさかまさかのスイングアウトの三振😱
気圧されたわけでは決してなく、純粋に力と力のせめぎ合いで、今回は投手に軍配が上がったというにすぎず、しかし決定的なチャンスをものに出来なかった不運の影、振り払うためにもこの後の茗荷谷の攻撃を凌ぎきろう👊

⚾️…1回の裏、サンデーの守備。
相手の打線は文京区随一。
準決勝で、圧倒的王者レッドサンズを打ち崩してきたという怪物打線です。
どこにも穴はなく、下位でも長打のある選手が列をなします。
もはや腹を括るしか道はなく、選手全員が覚悟を持って臨みます。
相手投手の気迫のピッチングに触発されたか、先発のトモヤが気を吐きます。
1番打者、先発投手でもあり、投・打・走の全てを兼ね備えた好選手。
それをショートゴロに抑えると、2番打者をセカンドゴロ、3番打者をエラーで出塁、4番打者にこそセンター前に弾き返されるも、このピンチに動じることなく5番打者をセカンドゴロと、この猛牛打線を前に圧巻のピッチングで初回を終えます👏
”一年半前、良いようにやられた相手に互角に戦えている❗️❗️”
好投、好守で自らを鼓舞すると、選手たちの心に勇気が湧いてきます🙌✨

⚾️…そこから4回裏までの一進一退の攻防。
両者一歩も譲らず0行進が続く、がっぷり四つに組んでの力試し🤼
これぞまさに学童野球の決勝戦という戦い⚡
上部大会に於いても、これ程までの息詰まる攻防は滅多にお目にかかる事はありません。
このチームの仲間と一緒に出来て良かった。
一緒に高みを目指して汗を流して来て良かった。
高学年に上がった二年前は、たったの4人しかメンバーがおらず、練習試合もまともに出来なかった。
そこに少しづつメンバーが揃い、今の5年生に手伝ってもらって漸く公式戦に出る事が出来るようになり、冒頭の時系列に繋がります。
そこからは、苛烈な練習の日々だった。
来る日も来る日もノックを受け、来る日も来る日もバットを振り。
出遅れた分を取り戻すかのように走って来た。
その結果が今まさにこの強者相手に見事なまでの攻防を繰り広げています。いつまでもこの集大成の攻防を続けていたい。
お互いを好敵手と認めた果てに生まれる不思議な感情、選手たちに心に勝ち負け以上の思いが去来します。

そしてその時は来ました。
決着の決定打は紙一重。

薄氷を踏む展開を制したのは

……
………茗荷谷クラブ

5回裏の1点…たった2本の連続打🥎
これが決勝点となり試合終了。

紙一重で負けた、全体を見れば我々の方が押していたのでは、という思いすらある。
だけど結果は敗北。
悔しい…
…けど悔しさとは別に、やり抜いた思いの方が強かった。
先発したトモヤは結局4回まで投げて4奪三振、無失点、無四球、…そして無死球👏👏
初回三振したリクも2打席目は長打を放ち、トモヤからバトンを受けて2番手で好投🥎
シュウケン、トモヒト、ハヤタ、テッペイ、ソウタ、コウシ、ワタル、ラクトウ、各々の6年選手も学童野球の最後の晴れ舞台で輝かんと懸命に戦い抜き全うした👍✨
そして今…学童野球の全てが終わった。
出し切った…全部出し切ったよ。
ここに来るまで戦ってくれた強敵たちに立派に顔向けが出来ると思う。
胸を張って帰ろう。

友と必死に走って来た道は間違ってなかった。
平坦な道ではなかった。
悪路も泥道もあった。
傷ついて泥まみれになって、だけどみんなで乗り越えてきた。
一人じゃない。チームだったからやり抜く事が出来た。
個性も性格も全くバラバラだったけど、信頼関係は誰よりも強かった。
もう一年、あと一年、このチームで野球ができたらどんなに楽しいだろう。
とんでもないところにまで手が届いていたんじゃないか!?
でも…それは叶わぬ夢。
これからは、各々それぞれの野球道を進んでいく。
どんな道が待ってるだろう。
順風満帆な道ばかりじゃない。時には茨の道を血を流しながら進まなくてはならないだろう。
でもきっと彼らなら乗り越えてくれるに違いない。

選手たちの誇り高い顔をを見つめながら、彼らの人生に、未来に
✨光りあれ✨
と心から願わずにはいられない。

いっぱいの夢を、想いを、本当に本当にありがとう🌟

⚾️試合結果:3月20日(木)第45回春季サヨナラ大会決勝【高学年Aチーム(6年以下)】六義公園運動場A面🌞

🆚茗荷谷クラブ(文京区)
●0-1
白 山 000000|0
茗荷谷 00001X|1

そしてバトンは渡された。

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