【高学年Aチーム】23区大会初戦、息詰まるシーソーゲームの行方は
いよいよ開幕23区大会
正式名称、東京ヤクルトスワローズカップ争奪東京23区少年軟式野球大会…長い😅
各区の大会を勝ち上がった2チームがトーナメント方式で戦います。
引き分けはなく、6回終了時に同点だった場合はタイブレークで決着がつくまで継続する容赦のない勝ち上がりバトル。負けたらそこで即終了🙍
初戦の相手は…Nリトルズさん。
大田区の第一代表(優勝チーム)であり、先のジャビットカップではベスト16入りした強豪中の強豪💪
相手にとって不足なし!!
⚾️…1回表、Nリトルズの攻撃を迎え撃つサンデーナイン
本日のバッテリーはリクとシュウケン。
一昨日の雨の影響がまだ残る湿ったグラウンド。
踏ん張りの効かないマウンド上のリク。その立ち上がりを捉えられ先頭打者にヒットを許してしまいます。
続く2番打者を三振に仕留めるもキャッチャー・シュウケンがボールを後逸。
振り逃げしたランナーを刺そうとファーストに投げますが、ボールが滑って悪送球となり、この間にランナーは2塁へ。塁上のランナーが本塁に還り先制点を取られてしまいます😢
その後、サードゴロを処理する間にもう1点取られ2点のビハインド。
天候に大きく左右されるスポーツとは言え、踏んだり蹴ったりの出だしとなってしまいました。
しかしサンデーナインに憤りはありません。
そもそも相手は格上。そう簡単に行かないのは重々承知の上。逆転こそがサンデーの本領。
心は既に裏の攻撃に向いています👊
⚾️…1回裏、サンデーの攻撃
先頭打者リクがショートゴロに倒れ、2番打者ソウタ。四球を選び出塁すると、先ほどのミスが悔しい3番シュウケンが打席に。
気持ちを乗せて振り切った打球は三遊間を破るヒット。1アウト1・2塁。チャンス到来❗️
続くトモヒトが右中間を鋭く貫く2塁打を放つと、2塁ランナーのソウタが還り1点。
ここで1塁ランナー・シュウケンがぬかるむダイヤモンドを爆走。一気に本塁を陥れます🏃💨
自分のミスは自分で取り返す👊 闘将ここにあり❗️❗️
2-2の同点となり、試合は振り出しに戻ります。
このプレイにがぜん火が付くサンデーナイン🔥
続くテッペイが死球、タイキが左中間を抜くヒットで出塁するとリョウマが完璧なバントを決めトモヒトが還って3点目✨
正攻法とからめ手を駆使した戦術がピタリとはまり逆転に成功します👍
⚾️…2回表、Nリトルズの攻撃。
このまま黙ってくれる相手では無いと、誰もが判っています。
得点を与えたくない場面。
しかしその願い空しく、ヒットで出塁したランナーを試合巧者の戦術を駆使され同点にされてしまいます。
これが23区。これが都大会。
駆け引きのレベルの高さに空気が張り詰めます。
⚾️…2回裏、サンデーの攻撃。
この拮抗した試合展開。制すには次の1点が肝となります。
打順は9番シュウジから。1発を秘めた打者、更に上位打線に回る好打順です。
しかし、ギアを上げた相手投手の投球術にサンデーナイン翻弄されてしまいます。
構えてから投げるまでのテンポが非常に良く、打者に思考の暇を与えません。
シュウジがサードゴロ(サードの処理がまた上手い💦)に倒れ1アウト。
リクがまさかの三振に切って取られ2アウト。
続くソウタがセンターオーバーの2塁打を放つも、シュウケンが無念のキャッチャーフライ。この回は完全にピッチャーの術中にしてやられました😱
⚾️…3回の表、サンデーの守備。
こちらも負けじと踏んばるピッチャー・リク
先頭打者をピッチャーゴロに仕留めまずは1アウト。
この張り詰めた状況、運命の神様はサンデーナインに試練を与えます。
次打者。打ち取った当たりのセカンドフライ。
セカンド・タイキが捕球に入る…も、足を滑らせボールを見失い落球🥲
出塁を許し、更に盗塁を仕掛けたランナーに対し2塁牽制するシュウケンのボールが逸れ、センターに転がる間に3塁へ進まれます。打ち取った場面がまさかの1アウト3塁。
動揺収まらぬ中、すかさず次の打者がエンドラン。1塁フォースアウトに切って取りますが、この間に3塁ランナー生還🙍
強者の牙が容赦なくサンデーナインに襲いかかります。
このチーム本当に強い。
しかし夢に見た都大会。前回ジャビットカップの悔しい初戦敗退を思えば、この程度で心は折れません👊
ショート・ソウタ、続く打者の三遊間のゴロを横滑りしながら捕球&スロー。好守で応え追撃を許しません。
濃度の高い試合、これぞ上部大会。臨んだハイレベルな攻防。
食らいついて行けるかサンデーナイン❗️
⚾️…3回裏、4-3。サンデーの攻撃、1点を追う展開。
この回の攻撃で得点できなければほぼ決まる。そういう雰囲気がグラウンドに漂います。
先頭打者はトモヒト。苦しい時に何度も道を切り開いて来ました。
3球目、外のボールに逆らわず流し打ち、レフトの頭を越え1打席目に続いての2塁打🌠
キャプテンの自負が選手の背中を押します。
次打者テッペイ。初球を渾身の力で振りぬくと打球はショートの脇を鋭く抜けセンター前へ。静かな巨人も闘志を燃やします。
ノーアウト2・3塁。絶好のチャンス。
ここで打席に立ったのは6番タイキ。先ほどのミスを自らのバットで取り戻したいところ。
その強い想いを込めて振りぬいたバット。ボールは詰まりながらもセンター前に落ち、3塁ランナートモヒトが生還して同点に追い付きます。
その後、リョウマが四球を選びノーアウト満塁。
ここで逆転の追い風が吹くかと思った矢先、次打者ラクトウのスクイズ失敗。
本塁に走り込んできたテッペイが本塁タッチアウト。
打者ラクトウがピッチャーゴロで2アウト。
最後はシュウジが放った打球をショートがファインプレイで抑えると、絶好のチャンス一転。ノーアウト満塁から1点も奪えず。
このシーソーゲーム。運命の神様はどう決着を付けるのでしょうか。
⚾️…4回の表、サンデー守備。
追い風はややNリトルズの方に吹いているか。
先頭打者6番、レフト前のヒット。
7番打者がゲッツー崩れで2塁に進まれますが1アウト。
次打者8番が絶妙バント(こういったところまで感嘆するほどに上手い💦)、ピッチャー・リクが捕球するもファースト送球が間に合いません。
しかし3塁を目指したランナーがオーバーラン。これを見逃さず、サード・トモヒトがタッチアウトにして2アウト。
アウトカウントを増やして落ち着いたリクが9番打者を三振に仕留め、何とかこの回を0点で抑えます。
運不運が目まぐるしく入れ変わる攻防。
今日の運命の神様は少々茶目っ気がすぎると見えます💧
⚾️…4回の裏、サンデーの攻撃。
ここで相手のピッチャーが交代します。
兄弟バッテリーがそのまま入れ替わり、サンデーを迎え撃ちます。
先程のような残塁はもう御免と、ここまで打撃では鳴りを潜めていた1番打者リクが魅せてくれました。
グラウンドを囲む柵をワンバンドで越えエンタイトル2ベース。目の覚めるような打撃にベンチが大いに盛り上がります。相棒のこの打撃にこの男が応えないハズがありません。
2番ソウタ。完璧なセーフティを決め、1アウト1・3とすると、すぐさま盗塁。牽制のミスを誘発し、それを見逃さなかったリクが本塁滑り込み再逆転に成功します。
『ここが大一番』そう思った時のシュウケンは強い!
3塁ベースを断ち割るヒット💥でソウタを還し追加点。4-6。
この均衡に爪を立て1歩リードした状況で回を終えます。
⚾️…5回の表、Nリトルズの攻撃。
真剣の斬り合いにいつも以上に消耗の激しい戦いが続きます。
ここまで一人無げ抜いてきたリク。その負担は幾ばくか。
ヒット一本。三振一個を奪った状態で、サード・トモヒトと交代です。本当によく頑張った❗️
状況は1アウト3塁。1点は仕方がない。
ズルズルと塁上を埋められる事だけは避けたい。
変わり際は状況が大きく変わるもの、先程の相手の投手交代がそうであったように。
そして今日の運命の神様が悪戯な事を現すかのように…【四球】【死球】【四球】でまさかの押し出し。1点差、1アウト満塁。
危うい均衡が反転し、堤防は今にも決壊しそう💦
しかし腹を括ったトモヒト。
次の6番打者をスイングアウトの三振に仕留めると、最後はこの人、守備職人のソウタが二遊間の当たりを阻止。自ら2塁を踏んで3アウト。
堤防の決壊を瀬戸際で食い止めます。
⚾️…5回裏、相手ピッチャーの意地の投球の前に得点できず、最終6回に突入します。
⚾️…6回の表、最終回の攻防
一進一退の激しい戦い。
最後に笑うのはどちらのチームか。
トモヒト、先頭8番打者を四球で歩かせてしまい、嫌な記憶が頭をよぎります。
しかし次打者9番を三振に仕留めると、続く1番打者もスイングアウトの三振。
勝利まであと一人。しかしここでまたもや四球を与えてしまい2アウト1・2塁💦
迎えるは3番。先発登板し、チームを支えてきた怖い選手。
1発で試合を持っていかれる可能性すらあります。
天稟と努力に裏打ちされた鋭いスイング。
最後の力を振り絞って投げ込むトモヒト。
見守る全ての人間が息を吸うのも忘れます。
2-2からの5球目。
運命の一球…渾身の一球。
狙ってそこに投げ入れたのか、はたまた何かの見えざる力が働いたのか、膝上インコースぎりぎりにピシャリと極まり…
ひときわ甲高い音を立てて、シュウケンのミットにボールが収まると、球審の手が高々と上がりました✊
スリーアウト…試合終了🔊🔊🔊
まだ熱にうなされているようだった。
本当に勝敗決したのだろうか・・・
信じられない表情でそろそろと選手が整列する。
球審の『ゲーム』のコールにようやく自分達の勝利を実感するサンデーナイン。
勝ち負けは本当に運不運の差だった。
これまで経てきた試合の中でも、こんな手に汗握る攻防はそうそうなく、どう転んでもおかしくない展開の連続。
最後の最後、勝敗を決したのは何だったんだろう。
それを知る為にも、この濃密な時間を共にしたNリトルズさんの為にも一つでも多く勝ち上がって行きたい。
Nリトルズさん
素晴らしい時間を本当に有難う御座いました。
またどこかで相まみえる日がある事を、心から願っています。
〇試合結果:11月3日(日)東京23区大会・高学年一回戦【高学年Aチーム(6年以下)】夢の島少年野球場千代田A面🌞
Nリトルズ(大田区)
〇5-6
大田 211010|5
文京 30120X|6