先週行われた一回戦を勝利し、迎えた第二戦、準決勝となる対戦相手は台東区の強豪チーム、ライナーズさん。
強力打線をどれだけ抑えられるかが肝になってきます。

⚾…１回戦の攻防。先攻はサンデーボーイズ。先制点を得て、試合を有利に進めたいところ。
１番打者はこのところ攻守に調子を上げているハヤタ。２球目を左中間にうまく運び先制ヒットで出塁すると、続くキャプテン・トモヒトがセカンド脇を抜ける強打で１・３塁。
３番リクの打ったサードゴロを処理している間にハヤタがホームを駆け抜け、電光石火の先制点を奪います⚡
１アウト３塁となり、頼れる４番打者シュウケン。
初球を鋭く振りぬいた打球は、左中間を貫き２塁打となります。
この間にトモヒトが生還して２点目🥎　これ以上ないくらいの滑り出しにチームは一気に盛り上がります🎉
ここでライナーズベンチが動きます。
先発投手、交代。これは決して先発投手が悪かったわけではなく、流れを変える為の判断だと思います。
この辺りからも強豪、試合巧者なチームであることが伺えます。
続く５番テッペイ。セカンド後方にポトリと落ちる技あり打。６番ソウタが虚をつくセーフティバント。わずか２球で１アウト満塁。投手の気持ちが落ち着く暇を与えません👊
ここで流れを確実なものに出来るかと思いきや、野球の神様はそんなに甘くはありません。
７番打者ワタルの打った強烈なピッチャー返し。これを足元すれすれでライナー捕球され、飛び出した３塁ランナー・シュウケンが戻れず重殺。３アウト。相手投手の見事なプレイ。
初回の攻撃、好打が連続するも、相手のファインプレイに阻まれ２点どまりとなります。
強いチームは崩れない。その姿勢をこの後、まざまざと見せつけられる事となります。

⚾…１回裏、サンデー守備。この日の先発はリク🥎 シュウケンがマスクを被ります✨
１番・２番打者をサードゴロに仕留めて順調に２アウト。
３番打者に三遊間を割られヒットを許すも、仕上がりは上々👍✨
ここで迎えるは相手の誇る主砲、４番打者キャプテンが打席に立ちます。
投じられた３球目。外角ギリギリのきわどいコース、少しだけ高目に甘く入った球を強振、レフト・ライトの見上げる頭上を高々と、ネットをも大きく超えて、六義園へと消えて行きました…まさかの場外ホームラン😨　これは打った選手の力量を褒めるしかありません。
心中穏やかならぬ投手リクに対して、５番打者が畳みかけるようにセーフティバントを仕掛けてきます。
しかしキャッチャー・シュウケンが好反応。１塁フォースアウト💪 投手の力投を支えます。
２対２。１回の攻防は双方痛み分けで振り出しに戻ります。
チームで繋いで点を奪ったサンデーに対し、たった２本のヒットで同点に追い付いたライナーズ。運の天秤が何方に傾くか、この時点では誰にも判りません。

⚾…２回の表裏、投手戦となり、双方ともに３人で攻防を終えます。
動きがあったのは３回表。１アウトで迎えたリクの打席。
３球目、真芯で捉えた打球が右中間を貫く。強烈なドライブの掛かった打球は反対側Ａ面のネットまで疾走し、これがなんとランニングホームランに🏃
”先ほど打たれたお返しだ❗”と言わんばかりの気迫に満ちた痛打を浴びせます。
続くシュウケンも１打席目と同じ左中間に運び、安定のバッティング。テッペイもライト脇に運んで２連打。１アウト１・２塁となりますが、６番打者ソウタ、７番打者マルが打ち取られ、追加点は１点に留まります。
良い攻撃を続けるも、要所要所でシッカリと相手を封殺。
強いチームというのはこういう事なんだと、身をもって知るサンデーナイン🥲

⚾…３回裏、サンデーの守備。点を取ったすぐ後の回が鬼門。ここは是が非でも「０」で抑えたい✊
先頭６番打者を三振。７番打者のセカンドゴロをハヤタが積極的に捕りに行きますが、惜しくも捕球ミス。１アウト１塁となります。
しかし続く８番打者の放ったライトライナーをセカンド・ハヤタがスーパージャンピングキャッチ。転がりながらも飛び出した１塁走者を重殺。”ミスは自ら倍返し！”魂を揺さぶるプレイにチームが大いに盛り上がります🎉

⚾…４回表、サンデーの攻撃。相手投手が力投を見せ、三者凡退😵
４回裏、サンデー守備。ライナーズ、クリーンナップからの打順。
３番打者をショートゴロに打ち取り１アウト。次の打者は強打の４番。先ほどの場外ホームランが脳裏によぎります。一打で同点に追い付かれかねない強打者。
リク、シュウケンバッテリーも丁寧に丁寧にコースの内外に投げ分けていきます。フルカウントからの６球目。構えたアウトローにボールがピンポイントに突き刺さりますが、惜しくも判定はボール。四球で１塁へ。その後、盗塁で２塁に進まれ、続く５番打者の絶妙のセーフティバントを阻むことが出来ず、１アウト２・３塁とされます。
迎えた６番打者。ほんの少し高目に入ってしまった球をを振り抜かれ、痛烈なライナーがレフト方向へ。
必死に追うレフト・リョウマの願いも空しく、打球は脇をすり抜けヒット。これが２点を許すタイムリーとなってしまいます🥲
しかし、そんな事ではサンデーナインは崩れません。
続く７番・８番打者をサード・トモヒトが好守。リクの力投に野手が応えます。
逆転を許されはしましたが、得点差は僅か１点。頑張れサンデーボーイズ✨

⚾…５回表、サンデーの攻撃。打順は先に好守でチームを支えたキャプテン２番のトモヒトから。爆発力💥のある打順。
しかし先頭打者トモヒトがセカンドゴロに倒れ、３番打者リクが左中間へのヒットを放つも、盗塁が相手キャッチャーの素晴らしい送球によりアウトとなり、４番シュウケンがセカンドフライに打ち取られ、まさかまさかの三者凡退。
ライナーズ強し。要所を見逃さず抑える強さ。。運命の天秤が少しだけライナーズに傾く音がした💧

⚾…５回裏、サンデーの守備。
これ以上の点差は命取り。ここはもう守り切って最終回に望みをつなげるしかない。
９番打者をピッチャーゴロに討ち取り、まずは１アウト。
打順還って１番。ここまで我慢強く丁寧に投げ抜いてきたリク。
投球数も６０球を越え、この火花散る攻防に心身の疲れはピークに達しています。
１番打者をヒットバイピッチで歩かせ、盗塁を決められると、２番打者が送りバント、２アウト３塁。あと１アウト。
しかしここでリクは規定投球７０球となり、マウンドをトモヒトに委ねます🫴🫲
リク、本当によく頑張った✨後は戦友にマウンドを任せよう。
マウンドを託されたトモヒト。もう一点を入れたら確実に落ちる。そんな辛辣さを含んだライナーズの攻撃が続きます。
切実の思いを乗せて投じた５球目。打ち取ったと思われた打球は、無情にもレフトの前にポトリと落ち、その間に３塁走者が生還。ここに来て大きな追加点を許してしまいます🥲
２アウト２塁。ダメージ抜け去らぬ中、迎えた打者は恐怖の４番打者😵
サンデーベンチここで動きます。
申告敬遠で２アウト１・２塁として、次の打者との勝負に賭けます。
しかし５番打者の打ったピッチャーゴロを、名手トモヒトがファンブル。オールセーフとなり、２アウト満塁の大ピンチ😨
緊張ピークのマウンド上、トモヒト。心音がベンチにまで聞こえてきそうです。
この窮地を救ったのはサードに入ったリク。投手の気持ちを一番判っている選手。６番打者のサードゴロを落ち着いてさばき１塁フォースアウト。決壊を瀬戸際で食い止めます。
５回終わって３対５。２点を追う展開。
全身傷だらけになりながらも、サンデーナインは諦めていません。最後の攻撃に望みを繋げます❗

⚾…最終回、６回表。
打順は５番テッペイから。ここまで２打席２安打。期待に応えたいところ。粘りに粘った６球目。静かなる巨人やってくれました。外角低目に入った難しい球をすくい上げレフト前に運ぶヒット。
次打者、闘将ソウタも魅せてくれました。
三遊間を稲妻のように抜くレフト前ヒット。ノーアウト１・２塁とし、望みを５年生に託します👍✨
７番打者マル。その気持ちに応えるかの如く振りぬいた打球が左中間を強襲。打った瞬間やったと思った飛球。が、しかしセンターが体を呈してダイビングキャッチ。二度三度、体を地面に打ち付けながらもボールを捉えて離さず。この一戦に掛ける執念が伝わってきます。続くリョウマ、渾身の当りも堅固な守備に防がれ２アウト。
絶体絶命💦💦💦
死力を尽くした戦いはここで終わるのか❓
最終打者９番シュウジ。
努力に努力を重ね。悔し涙を飲んだ回数は間違いなく５年生で一番。全てに全力を注いで、悔しい気持ちを紡いで紡いでここまでやってきた。
結果の出ない暗中模索の日々の中、それでも自分を信じて練習を重ねてきた。
１球目、ワイルドピッチで２アウト２・３塁。
２球目、アウトコース、枠内ギリギリにストライク。心臓はバクハツ寸前💥
運命の３球目、全力で振り拭いたバットから放たれた打球🥎は、稲妻となって投手のグラブをすり抜け、セカンド必死のダイビングを置き去りにして、深く深くセンターまで突き抜けた⚡
小さな巨人は今ここに、大きな大きな爪痕を残した🥹
この一打にテッペイ、ソウタが還り５対５。シュウジのタイムリー同点打✨✨✨🥎
何と最終回、最終打席でゲームは振り出しに❗
運命の天秤を力ずくで傾ける💪
願いは必ず叶う❗❗
塁上で雄たけびを上げるシュウジ。それでいい。それだけの努力を今まで続けてきたのだから。

⚾…６回裏、サンデーの守備。ライナーズの猛攻を防げるか。腹をくくったトモヒトがマウンドに立つ。気迫のピッチング。シュウケンの好リード。三者連続三振🥎
５年生が気を吐いたこの試合。上級生がそれに応えない訳にはいかない✨

⚾…７回表。死力を尽くした戦いはいよいよタイブレーク（※タイブレーク＝ノーアウト１・２塁継続打順から始まる攻防）へ。
７回表、先頭打者は３番リク。
ここからは如何にフライを上げずに打者を進塁させるかが肝。チームワークが試される時。
リクの打球は三遊間へのゴロ。ライナーズ・ショートが走りながら捕球、２塁走者ハヤタとの競争となりますが間一髪滑り込みセーフ。ノーアウト満塁。
４番打者シュウケン、ショートゴロ。１塁にヘッドスライディング💨　ハヤタ惜しくも本塁フォースアウト。１アウト満塁。
続くテッペイ、サードゴロ。３塁走者トモヒト、烈火の如く本塁にヘッドスライディング💨　生還。貴重な１点目✨
続くソウタ、痛烈なショートゴロ。１塁にヘッドスライディング💨　３ヘッドスライディング！チームの想いを背負って魂と魂を焦がし合う🔥
２塁走者のシュウケンが３塁でフォースアウトになる間に、リクが本塁に還り２点目✨　２アウト１・２塁。
次打者マルがピッチャーゴロで３アウト。打ち上げた打球は一つもない。長打を狙わず、チーム連携でもぎ取った２点✨💪
この２点を携えて、サンデーナイン、最終回の守備につきます。

⚾…７回裏。本当に最後の最後。２点以上取られたらそこで即終了😭
守り切れるかサンデーボーイズ。
１時間半を越えて、気力も体力も限界に近い。
最後に笑うか泣くか…いずれにしてもあと１５分ほどで決着が付きます。
プレッシャーの掛かる場面で、最後にどういったピッチングが出来るかトモヒト。どうリードするかシュウケン。
打順は１番から。クリーンナップへと続く怖い打順。チーム全員が手に汗握ります😨
しかし、此方が守り切るのに緊張しているという事は、相手も２点取る事に緊張しているという事。
張り詰めた空気の中、好打者１番がファーストへフライを打ち上げてしまいます。テッペイが捕球、飛び出した１塁ランナーが飛び出しているのを見るやいなや１塁ベースを踏む、ダブルプレイ。頼れるファースト、早々に２アウト２塁とします。あとアウト一つ🥎
しかし、ここで運命の神様は何か思いついたらしい……この試合を締めくくる劇的な１場面を。
２番打者・３番打者を四球で歩かせてしまい、２アウト満塁。
迎えるはそう最恐の４番打者。
長打で２点は確定。運が悪ければ即時試合終了🥲
そうこれはトモヒトが悪いんじゃない。運命の神様がよりドラマティックに締めくくる為にこの情況を演出したに違いなく。
薄氷を踏む思いで投じた３球目、アウトコース高目。。。そう、それは彼が場外ホームランを打った、まさにそのコース。
逡巡なくバットを振りぬく。破裂の如き打撃音💥 その場にいた全員が息をのむ。打球は大きな大きな放物線を描き🌠
…
……
………センター・シュウジのグラブに静かに収まった🥎

一瞬の静寂。

そして大地を震わす大歓声👏👏👏
ゲームセット🔊🔊🔊
タイブレークの末、７-５でサンデーボーイズの勝利❗
ドラマのような逆転劇。
シュウジが同点打を決め、シュウジが最後の幕を引く…こんな展開、誰が予想した🥹

まさに死力を尽くした戦いだった。
９割９分。。勝ちはなかった🥲
それをひっくり返したのは何だったんだろう。

一人一人の確かな思い。負けたくない気持ち。執念。
そんな簡単な事じゃないだろう。それは相手も同じはず。考えても判ろうはずもない。
ただ一つ。死力を尽くした果てにしか生まれないドラマがそこにはあったという事。
そして、こうした劇的な勝ちがあった裏には、劇的な逆転負けを喫したチームがあったという事。
勝負ゆえ、勝者と敗者が生まれる。
我々に出来る事は、勝った相手の思いを受け継ぎ、次の戦いに臨む事。
勝つか負けるかは判らない。だけれど全力で向かい、自分たちの持てる全てを吐き出す事は出来る。
次の試合もきっと激戦⚔だろう。
自分たちの持てる全てで立ち向かおう。全部出し切ろう。サンデーボーイズのみんな。君たちならきっと出来る✨👊✨

〇試合結果：５月１９日（日）第25回三区親善大会準決勝【高学年Ａチーム（６年以下）】六義公園運動場Ｂ面

ライナーズ（台東区）
〇7-5（タイブレーク）
文京　２０１００２２｜７
台東　２００２１００｜５